人間は生きるために脈を打つじゃない。
脈が止まったら生きることができないように、
人に尽くすことを止めたら、
人脈だって、切れるとよ。
人は人に支えられ、人のために尽くし続けるからこそ、
人と人とはつながっていくの。
人脈とは、そういう意味だと思うのよ。

人は、ついついラクな方へと流されるもの。
だからこそ、そうならないように、
普段から自分の中で義務づけをしておくのよ。
「最低3年間はここで働く」「遅刻は絶対にしない」
ささいなことだけど、小さな義務づけの積み重ねが、
その人の強さをつくるとよ。

お客さまは、仕事とかプライベートとか関係なく、大切な人。
仮に大切な人が、閉店後にあなたを訪ねてきたならば、
どんなに忙しくても、会えるのなら、いま会っておくのよ。
プライベートを削ってまで仕事をしなさい、
って、言っているわけではないの。
ただ、人とのお付き合いというのは、
そんなちょっとした一瞬一瞬が、
大切なのだということを、知っとかないかんとよ。

目の前にいるお客さまを

大切にする人はたくさんおると。

でも多くの人が、

その人を紹介してくれた人のことは、忘れてしまっているのよ。

でも、そもそも目の前にお客さまがいるのは、

誰のおかげ？

たとえその人が引退していたとしても、

そのご恩は、決して忘れてはいけません。

容姿がいいとか高収入とか、
そういうことじゃないのよ。
自分にないものを与えてくれる人と
付き合いなさい。
そうすれば、仮に別れたとしても、
あなたの中に、なにかが残るから。

化粧品は、慣れたらどんどん替えるの。
新しい化粧品に替えたとき、
いつもと違うパッケージを開くだけで、
なんだか胸がワクワクするじゃない？
これをつけたら、きれいになれるかな？って思うじゃない。
その心が、女をきれいにしてくれるとよ。
浮気心をもつことって、ある意味とっても大切なの。

ある人から言われて、ずっと実践していることがある。
その時その時に、いまの自分の絵を描いてみること。
人間いい時もあれば、なにをやってもダメな時もある。
過去を振り返ることも、未来を夢見ることだって大切。
でも、いまという現実をしっかりとみなければ、
前に進むことはできないの。
いまの自分の生き方を、絵に描いてごらんなさい。
そうすれば、これからのことが、自然とみえてくるから。

中身のない「頑張ります」は
気持ちのない「おはよう」のあいさつといっしょ。
本気で頑張ろうと思っているのなら、
どう頑張るのかを書いてごらんなさい。
それをわかっていないで、なにを頑張れるとね。

give and take　って
フィフティ・フィフティという意味じゃないのよ。
与えられる（give）だけ与えなさい、
そうすれば、いつか得る（take）ものがあるから。
見返りを求めないで自分から与えなさい、ってこと。

だれかに教えられなくても
鏡はいつでも無言でいろんなことを教えてくれる。
ただ容姿を映し出すだけじゃないのよ。
きちんと向き合えば、心だって映し出してくれる。
だから、リビングでも廊下でもどこにでも、鏡はたくさん置いた方がいい。
「鏡よかがみ…」って言うじゃない？

おごってもらったり、いただいたりすることに
慣れてしまったらいかんとよ。
人からもらう喜びと、人にあげる喜びは、
経験してこそはじめてわかるもの。
お給料は、自分のためだけじゃなく、
人のためにも使わないかんとよ。

“ブス”ってねぇ、“ぶすっ”としている人のことなんよ。
顔が美しかろうが醜かろうが、
ぶすっとしているからブスなの。
笑顔があればブスとは言わないし、
笑顔のない人に、美人はおらんとよ。